カメヲラボ

主にプログラミングとお勉強全般について書いてます

やっと届いたよー


CG Magic:レンダリング
日曜日に届きました。全部じっくり読んでから書こうと思ってたのですが、そうすると1週間はかかりそうな気がするので、ひとまず全体をざっと読んだ感想を書いておきます。ちなみに現在は2周目でじっくり読んでいるところです。

最近分厚い本ばっかり読んでいるので、最初Amazonから届いたとき、正直「えーーー、こんだけ?」という感じでした。が、決して薄っぺらな内容でないことは数ページ読んですぐにわかりました。単にうまくまとまってるだけだったんですね^^;ちゃんと読めば、4200円がそう高くはないと思えるハズです。

CG技術に関してそれなりに興味があってある程度勉強している人にとっては、特別目新しいことが書いてあるとは思いませんが、専門的な内容を扱っている書籍としては、抜群にわかりやすいんじゃないかと思います。(もちろん、大学1〜2生くらいの数学と、レンダリングに関する基本的な知識は必要ですが)

個人的には、ボリュームレンダリングとかイメージベーストレンダリングの章あたりはこれまで敬遠してきた項目だったので、本書を読んでうまく知識の補完ができたような気がします。独学でやってきた人は、本書で自分の穴を探すのも良いかもしれません。

あと、このエントリはプログラマの方もたくさん見てらっしゃると思うので念のために書いておきますが、GPUを使ったレンダリングについてチラッとは書いてありますが、プログラミングに関する具体的な記述は1つもありません。ゲームプログラミングのための3Dグラフィックス数学とかGame Programming Gemsみたいなのを期待している人はぜんぜんチガウので注意してください。純粋なレンダリング技術本です。

最後に気づいたこと。32ページの図の4番は、シューティングじゃなくてシェーディングですよね…きっと。

CG MAGIC レンダリング

CG Magic:レンダリング

CG Magic:レンダリング

詳細目次(http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-274-06692-4)を見る限りどう考えても「買い」ということで、反射的に予約しました。届いたら中身のレポートします。しかし11月29日に届く予定の本の表紙画像が準備中とは…^^;

私は普段、ショートコーディングとかほげほげとかふがふがとか書いてますが、3Dプログラミングマンセーな人種であってかなり未熟であって、「あっと驚く俺ンダラとか書いてやるぜ!」とか妄想している段階で伸び悩んでいるありがちな3Dプログラマーであったりもするわけです。何度作りかけて挫折したことか(´ω`)

ロベール本の解説


  • はじめに

実はロベールさんから「レビューしてちょ」*1と頼まれていたのですが,私がノロノロしているうちに完成してしまったわけです.ごめんなちゃいと言う意味と,あとはマイコミ様から献本いただいたということで簡単に解説させていただこうかと思いました.まあ,この本は普通に良い内容なので私が宣伝するまでもないわけですが,目次だけではわかりにくい部分もあろうかと思いますので,全体の流れをざざっと文章で説明しておきます.

  • 外観


946ページもあるだけあって,極厚です.

5センチ(゜□゜)

  • Chapter1

まずChapter1では,プログラミングを行うための環境について丁寧に説明されています.主にIDEの使い方で,Windowsユーザ向けにVC++の使い方,Macユーザ向けにはxcodeLinuxユーザ向けにはEclipseとなっています.Windowsの初心者プログラマーで,ちょっとプログラムを書くたびにプロジェクトをポコポコ作ってフォルダが大変なことになっている人は必ず読むべきです.

  • Chapter2,3

初心者向けの本でよく使われるテクニックとして,「ややこしそうなことはあえて書かないようにして,読者をわかった気にさせる」というものがありますが,Chapter3では初心者に隠しがちな文字列,ヘッダのインクルード,関数のプロトタイプなどについて,十分な説明を行っています.なんとなく書くことから1歩抜け出したい初心者は必ず読むべき内容だと思います.

  • Chapter4

Chapter4はその延長で,C/C++の関門とされるポインタに関して,40ページ近くもの紙面を割いて説明されています.これでわからなければ,プログラマを辞めれば良いです.

  • Chapter5

クラスの説明の前に,多次元配列・構造体・new&deleteなどCプログラマC++へ移行する場合には大変わかりやすくなっています.Chapter4,5を読むことで,初級プログラマは中級プログラマになる足がかりを掴むことができるのではないでしょうか.

  • Chapter6〜8

ここから本格的にクラスの説明が始まります.いわゆる「C++初心者向けの本」に書いてあることが丸ごと入っているような感じです.初心者向けの(ry

  • Chapter9,10

テンプレートと例外処理に関する内容です.初心者向けの本ではあまり詳しくなかったり最低限に止められている場合が多いですが,丁寧に説明されています.基本的なことはここを読めば十分でしょう.

  • Chapter11〜16

中級プログラマが上級プログラマへと成長するために必要な事項がびっしりと詰まっています.Chapter10までと11以降を2冊に分けても良いんじゃないかなーと個人的には思いますが,1冊にまとまっているのが売りの一つでしょうから別に良いのかもしれませんね.

  • 付録

付録Cには結構重要なことが書いてあります.ネットで落としてきたソースコードが手元のVC++コンパイルできないとか,「なんかエラーが出るけどわからない」と言う人は,こういう部分を注意深く読んでおくとうまくいくことが多くなるのではないでしょうか.

*1:本人はこんな言葉遣いをしない^^;

ロベールのC++入門講座


11月15日,ついにロベールさんのC++本が発売です(´ー`)v
夏ごろに一度内容を見せていただいたのですが,感想を一言で言えば

これまでのC++本ではありえないくらい幅広

ごくごく初歩的なことを丹念に説明しているかと思えば,後半ではかなりマニアックな内容まで網羅しています.そんな本ですから,当然ボリュームもスゴイ.どどんと946ページですよ!


いずでぃすあでぃくしょなりー?
のぅのぅいっつぁすぃーぷらすぷらすばいぶる!

っちゅうわけで,予約しなされ皆の衆〜

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
これは面白かったです。色んな数学者の話というのは、ちょっとWeb上で読んだりテレビのドキュメンタリーで見たりと断片的に記憶に残っているだけだったけど、この本を読んで記憶が一本の線で綺麗に繋がった感じがしました。高校生のときにこういう本に出会っていたら、世界史の成績ももう少し良かったかもしれませんし、もっと真面目に数学やってたと思います。

というわけで、もう一回読みます。