カメヲラボ

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高校数学は難しい

ぼんやりと数学の大学入試問題を眺めていて、「2つの実数解」という表現を目にしました。そのときは何ということも無かったのですが、しばらくして同じような表現をしている問題集を見つけました。解法の説明を見てみると、「2つの実数解」というのは判別式が0以上の場合と書いてありました。要するに重解も含むということです。重解を含まない場合は「2つの異なる実数解」と表現されている場合のようです。

私が高校生だった頃を思い返してみると、たしかに「異なる」という言葉に反応していたように思えますが、今になって考えてみると「2つの実数解」とわざわざ「2つ」と述べているのに重解を含んでいるのはおかしい気がします。

高校1年生で2次方程式の解の判別を習い、その時には判別式が0の場合は重解と言い、解の個数は「1個」と教わりました。またその逆、すなわち解の個数が1個の場合は判別式が0になるということも確認しています。にもかかわらず、「2つの実数解」と書いてある場合は重解も含むらしいのです。「重解」は、2つの解が重なるから重解と言うんだよ、という解釈は間違っていないと思いますが、それなら最初に判別式を習ったときに問題で出てきた解の個数というのはどう処理すれば良いのだろうと思います。「2つの実数解」とか紛らわしいこと書かないで、単純に「実数解」で良いんじゃないかと思うんですが。

重解を含むか含まないかを「異なる」という言葉が含まれているかどうかだけで判断するということが、高校数学の暗黙的ルールであるとすれば、そんなルールも知らず最初に教わったことを真面目にこなす学生にとってはかわいそうだなぁと思います。

高校数学って、難しいですね。