カメヲラボ

主にプログラミングとお勉強全般について書いてます

ショートコーディング本

http://d.hatena.ne.jp/Ozy/20070727#p1
のつづき。

やねうらお監修っつっても、どーせ名前だけっしょ」と思う方々が多数かもしれませんので、監修者やねうらお(id:yaneurao)についても少し書いておきます。

監修者と言えば、通常は名前だけで何もしない存在であります。*1監修者と言っても、名前だけで当人はあまり関わっていないことがあります。私はそれが普通だと思っていましたから、やねさんに対して特に期待することはありませんでした。原稿を一通り書き終えて、「一応チェックしてもらっておこうかな」と軽い気持ちでやねさんにメールを送ってみたところ、「全文チェックしときます」という何ともうそ臭い(失礼)返信が来たので、ホンマかいなーと思いながら待っておりました。

で、数日経ってから1章の部分だけ誤字脱字・表現方法についての指摘を頂くようになりました。「おっ、きたきたー」てな具合で、私も再チェックしながら指摘箇所を修正していたのですが、いつの間にやら2章・3章と、恐ろしい速度で「やねうチェック(YCK)」が入ってきました。普通の解説書と違って、普通に読むだけでもかなり大変な原稿なのですが、YCKはもの凄い速度で、かつ的確な指摘の山を築きます。吐き気がしました。

やねさんと一緒に開発の仕事をしたことはないのですが、デバッグ作業はきっと恐ろしいことになるのだろうなーと想像すると、また吐き気が。細かい修正を繰り返していると、今度は内容に関する指摘があり、追記することが増えます。恐るべしYCK。

数日で修正は終わり、ついに脱稿。しかし校正とか言う拷問があると思うと、私の気持ちは少し沈んでいました。しかも、YCKの強烈なエネルギーに反応してしまったhinoeさん(後日述)が、恐ろしいhinoeチェック(HCK)を繰り出してくるのです。自分の書いた原稿をチェックしてくれる人なんてそうそう居ないわけで、厳しく見てくださる人はホント神様です。私は涙目で喜んでいました。

校正紙が届く日程がはっきりしたので再びやねさんに報告すると、なんと、私の地元高槻市まで校正作業に来てくださるとの返信が!ちょっと惚れました。校正を手伝っていただくにしても、ある程度は自分でやっておかないといけないような気がして、事前にやっておくべきことを聞いてみました。すると、

特にありませんです(´ー`)b
十分睡眠をとっておいてください。

カコイイ。だいぶ惚れました。当日は朝9時半から、昼食を挟んで夜の8時前までひたすら校正大会です。1日で全頁の校正を終えました…。

というわけで、原稿を書き上げるまでは私の好き勝手にさせていただいていたので、(やねさんが)何もできないのは当たり前として、原稿を書き上げてから数週間、超高密度で仕事をしていただいて「Short Coding 〜職人達の技法〜」は数段良いものに仕上がりました。

次回、「悶絶HCK」(http://d.hatena.ne.jp/Ozy/20070804#p1)

*1:「通常」と言い切るのは良くないですよね