プログラミングコンテストチャレンジブック
ついに出た!!!!!!!!
- 作者: 秋葉拓哉,岩田陽一,北川宜稔
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本当は全部読んでから紹介記事を書こうと思っていたのですが、CHAPTER 3の途中まで読んだ時点ですでに素晴らしかったので早々にキーボードを叩いているわけであります。これはね、プログラミングを学ぶすべての学生に読んでほしい。何が素晴らしいかって言うと、
・データ構造やアルゴリズムの基本的なことを網羅している
・割と平易な言葉で簡潔に説明されている
・具体例が多い
・計算量を常に意識している
本書の構成が、扱う問題の難しさで初級・中級・上級と大きく分かれていて、それぞれのレベルで多くのアルゴリズムがバランスよく解説されているので、自分の苦手なところがちょろっとしか書かれていないなんてことは少ないんじゃないかな、と思います。たとえばグラフについてであれば、初級から上級まで、毎回結構なページを割いて例題と解説が書かれているので、自分の興味ある分野だけに絞って初級→中級→上級みたいに読み進めることもできて、内容的にも充実しています。パッと見以上に内容の濃い本ですね。
あと、計算量についても最初の例題からちゃんと書かれていることにとても好感が持てます。プログラミングコンテストに限らず、仕事でも趣味でも、最初に実行速度とかメモリの消費量についての見積もりができないプログラマはウンコプログラマだと私は思うので、その辺を強く意識させる作りというのは大好きです。
で、どうしてこんなにベタ褒めなのかというと、別に献本してもらったわけでもお金をもらったわけでもサインを貰ったわけでもなくて、「自分が書いてみたかった本」にかなり近いというのが大きな理由かもしれません。ショートコーディングを本格的に書くとき、最初は本書のような構成をイメージしていました。でも書き進めるうちに、色んな分野で力不足を感じていたんです。DPとかグラフの問題を、ある程度やったことはあるけど、まとまった文章を書こうとすると何か物足りないんですよね。で、最終的にはあんな形に仕上がったわけですが。
あの時監修してくださったやねさんも、きっと本書のような出来上がりを期待していたに違いないと思います。今だから書きますが、ショートコーディングをある程度書き上げてからやねさんに査読をお願いしたとき、ナニコレ(゜□゜)的なオーラをビンビン感じました。もちろん大人なので口に出したりはしなかったですが、きっとそうですよね^^;
…と、いつの間にかショートコーディングの話になっていた(´д`;)ごめんなさい
まあ、何が言いたいかっていうと、自分が「こんな本が欲しい」って思っていたものが、ずば抜けた能力と確かな実績を持った若者の手によって生み出された。最高じゃないですか!ってことです。繰り返しになりますが、これからプログラミングを勉強する学生は100回くらい読みなさい!と言いたい。
でね、もっともっと気軽にプログラムを書く機会を増やしていって欲しいな、と思います。私は最近娘が生まれて、仕事にも追われていて、ちょっと忙しい日が続いているんだけれども、それでもプログラムはちょくちょく書くし、これからも続けていきます。もうちょっと落ち着いたら、コンテストへの出場をどんどん増やしていきたいな(´ー`)
日本人向けのAOJもできたことだし、皆もどんどんチャレンジしようぜ!!